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2014年 01月 26日

スローな時間    Strasbourg

M4   Summilux 35F1.4

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『植田正治とジャック・アンリ・ラルティーグ -写真であそぶ-』
最終日を前に観に行ってきた。

企画もいい視点だと思ったが
写真は二人ともさすがに素晴らしかった。
どちらも広がりがあり、
一枚一枚の写真からは
言葉にできない安定感、
ずっしりした重心を感じる。
なんといっても背景を考えての人物写真の構図が素晴らしい。
狭い範囲でしか切り取れない写真家とは
明らかに一線を画したものだ。
そのあたりは凡人とは一味違うセンスがある。
ラルティーグは当時のカメラ、フィルムでの写真なのだから
このデジ時代だったら、
どれほどのスピード感のある写真を見せてくれたのか。

単純そのものだが
僕はラルティーグと誕生日が同じなので大ファンなのだ。

そして、植田正治さんは
「ライカだね」と僕の下げているM4をご覧になって声をかけてくれた。
「僕もM4を使っていたんだ。4分の1秒までは何とかぶれずに撮れるね」
と、優しい笑顔でお話になっていたのが今も印象に残っている。

それでと言ってはおかしいが
フランスのアルザス地方で撮影した
スローシャッターの写真をUPしてみた。
フィルムでは息を止めて心臓に悪いこうした写真も
今ではデジで簡単にもっと明るく撮れるようになった。
かつては、ライカを使いこなせないと
切り取れなかった瞬間だと思っている。
プリントは今回の写真展でも
植田さんの写真を何枚か焼いていると思われる金子典子さんだ。
ガラスケースにプリントと一緒に置いてあった写真集は
金子さんがプリントしたと記憶している。
そのケースに収められたカットの素晴らしいこと。

東京都写真美術館まで自宅からぶらぶら散歩していったが
迂闊にもM9にElmarit 28F2.8で出掛けてしまった。
植田さんにお会いしたときに持っていたM4で行くべきだった。
M9を買ってちょうど2年が過ぎた。
それで鞄の中のM4と入れ替えての散歩だった。
これまでM9に28mmをつけての外出はほとんど記憶にない。


これは余談なのだが
最近はACミランの本田圭佑選手も誕生日が一緒なので応援しています。
ワールドカップイヤーの今年、世界のトップで本当に頑張ってほしい。
あまり出かけてないが、ここの所、旅はフランスばかり、
次の旅行はミラノに行こうと思っています。
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# by leitica | 2014-01-26 01:20 | Summilux 35F1.4 | Comments(6)
2014年 01月 15日

浮かんだストーリー  Marseille

M4  Summilux 35F1.4
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波しぶきの立ち上る冬の港
中年の男が両手をコートに突っ込み
風に逆らって歩いて行った。
あさ黒い丸顔、深い皺、黒い瞳
古いLeicaを手にする東洋人を一瞥して
早い足取りだった。

そして暫くすると
再び同じ足取りで戻ってきた。
港の先のほうには、同じような黒い男が車で来ていた。
会話があったかどうかはわからない。

まるで、影のある荒くれ男が主役の
古いフランス映画のワンシーンではないか・・・
さすが
マルセイユ。



・久しぶりのUPで申し訳ありません。

昨年末、賀状を作るために約1年ぶりに
スキャナーを使いました。
なんと修理に出して1年間、預かってもらっていたのです。
私が使っている某社のプリンターは
なぜか頻繁に故障するのです。
修理に出すときに安いのを買って帰ったのですが
その安いのも、先日ストップしました。
ああ、またか・・・という感じです。

賀状を出した後、
パリに行きましたが
アラン・ドロンの若いころの写真を使ったポスターが
貼ってありました。
若くて、悪そうな匂いのするアラン・ドロンでした。
でもこの写真の男のイメージはアラン・ドロンではありません。
思い出したのはジャン・ギャバンでした。
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# by leitica | 2014-01-15 03:35 | Summilux 35F1.4 | Comments(6)
2012年 12月 21日

聖なる光      Köln

Leica M6
Summilux 35F1.4

ケルン大聖堂から下りているとき
息を切らしながら階段を上ってきた少女とすれ違った
思わず振り返りシャッターを切った。

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明かり取り窓からの光を受けた
美しい瞬間に出会えた。


年末は二年ぶりのヨーロッパ。
M4にSummilux 35F1.4で
行こうと思っています。

皆さん良い年をお迎えください。
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# by leitica | 2012-12-21 04:23 | Summilux 35F1.4 | Comments(16)
2012年 09月 28日

ブダの王宮より     Budapest

Leica M4
Elmarit 28F2.8

人が集まって
お気に入りの写真を飾って
素敵な写真展が開催されます。

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会場は広島市です。
愛用のカメラを持って
秋の旅の
目的地にしていただければ幸いです。

モノクローム合同写真展「Peace Pieces」Vol.4
   ~それぞれのPeace 幸せの1コマたち~
  
開催日時 : 2012年10月3日(水)~10月8日(月) AM10時~PM7時
開催場所 : 広島市 中区袋町5-16 旧日本銀行広島支店 
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# by leitica | 2012-09-28 04:03 | Elmarit 28F2.8 | Comments(14)
2012年 04月 23日

北ドイツから  Sassnitz

Leica M4
Elmarit 28F2.8

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ドイツの北の果て
リューゲン島からスウェーデンへフェリーで渡った。
スウェーデンに着いて
船から港のターミナルへ行くバスの中に
リュックを置き忘れた。
Elmar 50F3.5やこの時の旅を撮ったフィルムが入っていた。
この重大なミスに気付いたのは知人の家についてから。
おまけに知人の車から降りるときに
M4を石畳の上にゴトリと落した。
僕のメインカメラだ。

エナメルに金色の傷。
ファインダーに重大な損傷。
こういう日があるのだ。
銀座のライカ修理名人・田鹿さんにM4を修理してもらう際
名人が傷も綺麗にする?と聞いてくれたのだが
僕はその日を教訓にするために
傷と凹はそのままにしておいてもらった。

ファインダーは完璧に直してくれている。

翌日、知人の住まいから約40km離れた
港まで連れて行ってもらうと、
幸運なことにリュックはフェリー会社が保管していてくれた。
そして帰国してみると
そのフェリー会社は僕が荷物を探しに行く前に
僕の名刺を確認し
勤め先に電話をしていてくれていたことが分かった。

フェリー会社の事務所では
荷物担当の大柄のおやじさんが、
東洋人の僕の顔を見て
“このリュックか?”とすぐに対応してくれた。
身元を証明すると“持って行け”とそっけないほどの対応だった。
港の事務所からフェリー会社の事務所にたどり着くまでは
距離もあり苦労したが
心の底からほっとしたことは言うまでもない。
広い国際貿易港、知人の車がなかったら大変だった。

今振り返ってみると
スウェーデンは素晴らしい国だった。
そして知人も。
人というものはいいものだ。

6年前の物語。
フィルムが無事だったのが何よりも嬉しかった。

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# by leitica | 2012-04-23 05:09 | Elmarit 28F2.8 | Comments(6)